水中でも溺れることのないと思われている「カエル」実は溺れます。 一般的なカエルは卵を水中に産み、それがやがて「オタマジャクシ」になり、「カエル」に成長します。その成長の過程で、カエルになると、両生類として活動を行うために肺呼吸に変態します。 そのときに側溝からはい出せない状態でいると、可哀想なことにカエルたちは溺れて死ぬことがあります。
また、沖縄の「ヤンバルクイナ」に代表されるような、飛べない鳥たちも、通常の側溝位は、十分ジャンプして飛び越えて行くことは可能です。しかし生まれたばかりの雛たちはどうでしょうか、ジャンプする能力が十分備わっていない期間にもし、側溝に落ちたら、側溝から抜け出すことができません。
そのような、自然界からの悲鳴を聞きながら「何とかできないか」という想いで開発された側溝、その名も「ハイダセール」側溝に落ちた小動物などが「はい出せる」ことができるスロープを備え持った側溝を設置することで、少しでも多くの生き物の「いのち」を救うことができればと提案しております。
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人間にとってはあまり気にすることのない側溝の高さでも、カエルにとってみれば、絶望的な高さの崖に見えてしまいます。 ジャンプ力の強いカエルならば、飛び越えることができますが、ジャンプ力の弱い種別のカエルは飛び越えることができません。 |
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亀が側溝におちると脱出するすべがありません。いくら歩いても側溝はとぎれることなく続いています。終点まで運良くたどり着けてもそこで脱出することができるとは限りません。 |
このように自力でははい出すことができない小動物たちのために、側溝脇にスロープを設置して、脱出の手助けをします。 |
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側溝に落ちてしまった、小動物たちは側溝から逃げ出そうと側溝の端を移動することが多く、ハイダセールに到達して脱出することが可能になります。スロープは山側にのみ設置されているため、道路側に脱出して輪禍(車などに轢かれる)被災を防いでいます。 |